vcs importで使用するreposファイルをブランチのコミットハッシュに置き換える方法

ROS

概要

repos ファイルを使用して依存する複数のリポジトリを一括で管理することがあります。特にROS 2や、Autoware, Open-RMFプロジェクトでは、vcs import コマンドを用いて、repos ファイルに基づき複数のリポジトリを自動的にインポートすることがよくあります。

reposファイルの参考

通常、repos ファイルではブランチ名でリポジトリを指定しますが、特定のブランチのコミットに固定したい場合があります。手動で各リポジトリの最新コミットハッシュを確認して更新するのは手間がかかるため、これを自動化するスクリプトを作成しました。このスクリプトでは、repos ファイル内で指定されたブランチの最新コミットハッシュを取得し、コミットハッシュに置き換えることができます。

スクリプト

以下に、Pythonスクリプトの実装例を示します。このスクリプトでは、Pythonファイルと同じディレクトリにある rmf.repos ファイルを対象としていますがこちらを変更したいreposファイルに置き換えます。

実行することで、reposファイルのバージョンを書き換えます。

import os
import subprocess
import yaml

# Pythonファイルのディレクトリを取得し、そのディレクトリにあるrmf.reposを使用する
current_dir = os.path.dirname(os.path.abspath(__file__))
repos_file = os.path.join(current_dir, 'rmf.repos')

# rmf.reposファイルを読み込み
with open(repos_file, 'r') as file:
    repos_data = yaml.safe_load(file)

# 各リポジトリの最新のコミットハッシュを取得して更新
for repo in repos_data['repositories']:
    repo_url = repos_data['repositories'][repo]['url']
    repo_version = repos_data['repositories'][repo].get('version', 'main')

    # 指定されたブランチ名またはmainブランチの最新コミットハッシュを取得
    print(f"Processing {repo} with version {repo_version}...")
    try:
        result = subprocess.run(
            ['git', 'ls-remote', repo_url, f'refs/heads/{repo_version}'],
            stdout=subprocess.PIPE, text=True, check=True
        )
        latest_commit = result.stdout.split()[0]

        # 最新コミットハッシュに更新
        repos_data['repositories'][repo]['version'] = latest_commit
        print(f"Updated {repo} to commit {latest_commit}")
    except subprocess.CalledProcessError as e:
        print(f"Error processing {repo}: {e}")

# 更新後のrmf.reposファイルを保存
with open(repos_file, 'w') as file:
    yaml.dump(repos_data, file, default_flow_style=False)

print("repos file updated with latest commit hashes.")

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