心を安定させるために計画を立てよう【ゼイガルニク効果】

安心 心理学

この記事の内容

この記事では、計画を立てることにより、心を安定させるための方法を紹介しています。

  • いくつも仕事を抱えており、不安だ
  • この先、予定通り終わるかわからない仕事があり不安だ

といった不安を軽減させるための方法を記載していきます。

このためには、「ゼイガルニク効果」を活用していきます。まずはこの「ゼイガルニク効果」とはどういうもの紹介していきます。

ゼイガルニク効果とは

伝える

ロシアの心理学者のプリューマ・ゼイガルニクが考案したので、「ゼイガルニク効果」といいます。

この効果は、以下を指します。

  • 人間は中断することなく終わったことは忘れやすい
  • 途中で打ち切られた事はよく覚えている

この効果は、様々な場面で使われています。例えば、

  • ドラマ・アニメで気になるところで終わり、次回に持ち越して興味を惹く
  • 「続きはWebで」など、重要なことは言わずに、Webへ誘導させる
  • 気になる人に連絡を取る際に、LINEなどで、間をおいて連絡する

など、様々な場面で使われています。上記の例は、「途中で打ち切られた事はよく覚えている」ことにフォーカスを当てました。今回の心を安定させるためには、人間は中断することなく終わったことは忘れやすい」という方にフォーカスをあてて解説します。では、なぜ計画を立てると心が安定するのかを次に説明していきます。

なぜ計画を立てると心が安定するのか

まとめ

これは、フロリダ州立大学のロイ・バウマイスターの研究チームが解き明かしました。どのような研究をしたのかというと、難易度の高い期末試験を数か月後に控えている学生たちを以下の3つのグループに分けて実験を行いました。

  1. 「学期中に開催されるパーティのことを集中する」と指示する
  2. 「期末試験のことを集中して考える」と指示する
  3. 「期末試験のことを集中して考え、明確な学習計画を立てる」と指示する

そして、この学生たちに、以下のテストをおこないました。1文字提示して、決められた時間にその文字に続く言葉を挙げてもらうというものです。このテストによって、「パ」からはじまる言葉で「パニック」を思いつく人もいれば、「パーティー」を思いつく人もいたということです。この結果から、指示された内容を無意識のうちに考えてることを突き止めました。

このテストの結果は以下になりました。

No. 実験内容 結果
1 「学期中に開催されるパーティのことを集中する」と指示する 期末試験に関する言葉はほとんど出てこなかった
「期末試験のことを集中して考える」と指示する 期末試験に関する言葉でほとんど占められていた
「期末試験のことを集中して考え、明確な学習計画を立てる 試験のプレッシャーを感じされる言葉が一切なかった

この後のいくつかの実験で、課題にどのように対処するか明確なイメージがあれば、進めている課題で頭がいっぱいになることがないことがわかりました。このため「ゼイガルニク効果」で「人間は中断することなく終わったことは忘れやすい」といいましたが、実際は終わっていなくてもよく、明確な計画を立てることで同様の効果が得られることがわかりました。

そのため、頭の中を仕事の課題でいっぱいにしないためには、明確な計画を立て、遂行していくことが大切だということがわかりました。

さいごに

この記事では、心を安定させるためには、「明確な計画を立てる」ことが大切だということを記載しました。

個人的にも確かに、開発プロジェクトを進める際にも、明確なスケジュールを立てることで、心は安定するということを体感しています。逆にスケジュールを立てずに進めているときは、何かうまくいっているのか、もやもやした気分になり、そのことでいっぱいになることが多いです。

IT業界は、ストレスが多い現場です。少しでも心を平穏に保つためにも計画を立てて、遂行していくことをオススメします。

コメント