この記事の内容
想定ステップ数から、回帰式を用いて工数を算出する方法を記載します。
見積する際に、ステップ数から工数を見積もることがよくあるかと思います。
全てが当てはまるとは言えませんが、ステップ数からおおよその工数を見積もることができます。ここでは回帰式を用いて計算をします。
この回帰式は、IPAのソフトウェア開発データ白書 2018-2019を参考にしています。多くのプロジェクトから得られた情報から、各係数が導かれています。
ステップ数から、開発5工程(基本設計、詳細設計、製作、結合テスト、総合テスト)の工数(h)を算出します。
回帰式の注意はソフトウェア開発データ白書に記載がありますので、ご覧ください。

「ソフトウェア開発データ白書」のダウンロード | アーカイブ | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
情報処理推進機構(IPA)の「「ソフトウェア開発データ白書」のダウンロード」に関する情報です。
計算フォームのリンクから、SLOCを入力すると、工数を算出することができます。
全開発種別
(工数) = A × (SLOC規模)^B、A=12.8、B=0.64、R=0.80
※ Rは相関係数。
ソフトウェア開発データ白書 2018-2019より
|相関係数R |≧ 0.85:強い関係
0.85 >|相関係数R |≧ 0.70:やや強い関係
|相関係数R |< 0.70:強い関係は認められないが要継続観察
新規開発
(工数) = A × (SLOC規模)^B、A=4.5、B=0.73、R=0.80
改良開発
(工数) = A × (SLOC規模)^B、A=20.1、B=0.59、R=0.78
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