概要
C#を知っている人が、Pythonの学習をするために、C#とPythonの違いを中心に解説します。
ここでは、基本的なデータ型である、bool型、数値型(short, int, float, doubleなど)、文字列型についてC#とPythonの違いについて解説していきます。
型の比較
C#とPython型の比較表を示します。
C#型名 | Python型名 | 説明 |
---|---|---|
byte,short,int,long等の整数型 | int | Python3系で整数型はint型に統一されました。最小値・最大値は特になし。 |
float,double等の浮動小数型 | float | Pythonでの浮動小数型はfloatのみ。(複素数は除く) |
bool | bool | C#はtrue,false、PythonはTrue,Falseになる。(先頭の大文字、小文字が異なる) |
string | str | C#はダブルコーテーション(“)、Pythonはダブルコーテーション(“)またはシングルコーテーション(‘)どちらかで文字列を囲うとstr型として扱われる。 |
整数型リテラル
以下、Pythonスクリプトと実行結果です。
結果を見るとわかるように、16進数の表し方、2進数の表し方ともに、違いはありません。
# int型 print(123) # 123 print(type(123)) # <class 'int'> # int型(16進数) # C# : 0x # Python : 0x print(0xFF) # 255 # int型(2進数) # C#: : 0b # Python : 0b print(0b100) # 4
bool型リテラル
以下、Pythonスクリプトと実行結果です。
C#では、true,falseに対して、Pythonは先頭が大文字のTrue, Falseとなります。
# bool型 print(True) # True print(False) # False print(type(True)) # <class 'bool'>
str型リテラル
以下、Pythonスクリプトと実行結果です。
C#ではダブルコーテーションで囲みますが、Pythonでは、シングルコーテーションまたはダブルコーテーションで囲います。
# str型 print('abc') # abc print("abc") # abc print(type('abc')) # <class 'str'>
まとめ
この記事では、Pythonの基本データ型について、C#と比較して紹介しました。
そこまで大きな違いはありませんので、容易に違いが把握できるかと思います。
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